相続で認知症の相続人の相続放棄をしたいのですが(42歳 女性 会社員)

2015年6月13日


ご相談

認知症の母に相続を放棄させたいのですが。

 

現在、私の母は施設に入所しています。母は認知症で父は自宅に暮らしておりました。その父が先日亡くなりました。

私は妹がおり、私も妹も実家から離れた場所に住んでいます。実家の整理をする為に妹と二人で家に行った際、どうやら父には債務があるようです。それなりの額なので支払いは難しいと思っています。母も私達姉妹も相続を放棄したいのですが、3ヶ月以内と聞いています。

これまで、父が元気でいたので、後見人などの制度は利用していなかったのですが、成年後見人の申し立てをするのに時間がかかると聞いたことがあります。相続の放棄の手続きに間に合わないと母が債務を負ってしまうことになるのでしょうか? 

ご回答

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相続人が認知症だったり意識が戻らなかったりしているなどにより、自分の意思表示することが困難な場合、相続放棄ができなくなってしまうという事態になります。それではあんまりですので、ご相談者様が仰るとおり、相続人に成年後見人の選任をする必要があります。

成年後見人には親族など近しい方でもなることができますが、ご相談者様と娘さんは認知症のお母様と利益相反関係に当たるため、相続に関する手続きで、認知症のお母様の代理人となる事もできません。ですので、成年後見人の選任手続きを家庭裁判所でおこうなおうとしているわけですね。

確かに、相続放棄は相続が発生したときから3ヶ月以内に相続放棄を行う必要があり、それを超えてしまうと相続の単純承認として扱われることになり、財産(マイナスの財産を含む)を相続するものとみなされます。

しかし、今回のように明らかに債務が多いとわかっていても、認知症のお母様に判断能力はなく、成年後見人が不在の場合、家庭裁判所での手続きからスタートすることになります。被相続人が亡くなったあとは、相続だけではなく諸手続きに追われ、あっという間に1~1ヵ月半は経過してしまうものです。全ての財産の把握にしても、3ヶ月間では追いつかないことだってあるのです。

 

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ご相談者様と妹さんはご本人の意思で手続きを進めることが出来ますので、できる事からはじめましょう。そして、認知症のお母様の成年後見人の選任手続きを同時に家庭裁判所に申し立てます。その際、お母様も債務超過で相続放棄の予定があるという旨を伝えておきましょう。

手続きを進めてくれることがあるようです。それでも間に合わない場合もあるかと思いますがご安心下さい。救済規定があるのです。

成年後見人が相続開始を知ったときから3ヵ月以内に放棄すればよいという例外が定められており、成年後見人になった人がその前から相続開始や借金の存在を知っていたとしても、成年後見人になってから3ヵ月を猶予期間としているのです。成年後見人になる前はたとえ借金の相続のことを知っていたとしても放棄などの手続きができない為、当然の措置といえるでしょう。

 

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