葬儀費用で相続がもめる?葬儀費用は誰が払うの?

2016年2月18日


ご相談

d65b1b35da3fe5242c00368dc701e06b_s

葬儀費用は誰が出すものですか?生前父からは姉が喪主となり葬儀費用を負担するようにと指示がありましたが、実際には相続財産の中から捻出しました。現金は姉妹で相続する事になるのですが、納得がいきません。

相続問題に困る男性

ご回答

今回のご相談では葬儀費用部分を相続財産の現金から捻出すると、妹さんが相続するはずだった現金が減ってしまうという点に納得がいかないとの事でした。

葬儀費用は非課税財産という事で、認識のある方は多いと思いますが、今回の問題は葬儀費用は誰が出すのかという点です。

基本的には喪主であるお姉さまが取り仕切ることになる為、葬儀費用はお姉さまの負担が原則とされているといえます。法律上では誰が負担をするかという取り決めがあるわけではないのも事実です。

葬儀などの祭祀事に関しては、宗教や土地ごとの慣習もあり、決めることができないからと考えられます。

高裁での判決では葬儀などを主宰した喪主が負担をするものとの判例がありますが、法律家の中でも意見の相違もあり裁判所の見解も分かれているのが実態なのです。

23f1d7bde992ffccf862327a50168107_m 

相続財産から葬儀費用を出してはいけないの?

では、相続する財産から葬儀費用を出してはいけないかというとそういう事でもありません。要は相続人全員の同意があれば、問題はないという事です。

但し、他の相続人に無断で亡くなった方の預金を引き出し、葬儀費用にあてた場合は相続財産に戻さなくてはならない可能性も出てきますし、領収書や何にどれだけ使ったのかを明確にしておかなければ、後々相続人の間でトラブルになる可能性もあるので、慎重な対応が必要になるのです。

香典は葬儀費用に充当してもよいのか?

葬儀費用は原則喪主が負担するという事が前提であれば、香典の考え方としては、葬儀費用にあてるものと解釈します。もし、葬儀費用や香典返しなどに費用を当てても、香典が残るような場合は喪主のものとなり、相続財産に含む事もないのです。

現代では、ご近所づきあいも希薄になっていきていますし、子どもの数も少なくなっています。長寿は良いことですが、遠方に住んでいる場合はかつての友人たちの参列も厳しくなってくるという事もあるでしょう。こういった事情で会葬者も減少しており、一連の葬儀関連の費用で香典が残るという事もないのが実態です。

PAK24_akusyuwokawasuhutari1194

「葬儀費用は原則喪主」の例外

例えば、亡くなった方が葬儀社と生前に契約している場合などです。葬儀信託などが終活ブームに乗じて最近では話題にもなっています。遺された家族に負担をかけたくないと考える方だけでなく、親族がおらず自身の葬儀が心配な方なども利用をされているのです。

自分の最後は思い通りのセレモニーにしたいと前向きな考えの方も多くいる為、生前に葬儀費用などを預けている方の場合、喪主が負担をする事はないといえます。

また、相続人の間や関係者の合意の上、負担を決めている場合です。長男だから俺が出すよというケースもあるでしょうし、葬儀費用は兄に任せるから、香典や法事の費用は弟が負担するよと手を上げる事もあるかもしれません。

要は本来は家族の話し合いで決定するべきものだと、個人的には考えます。亡くなったそばから、葬儀費用はどうするんだと家族が揉めるならば、私だったら「葬儀なんかして欲しくなかった」と考えるかもしれないなと思ってしまいました。そういっても当事者になれば話が違うのかもしれませんが、実際にこのケースのトラブルは年々増加しているのも実態です。

お姉さんが一時的に費用を負担しているのでしょうが、妹の言い分は決して間違っているとも言いきれないのも事実。しかしお姉さんからすれば、私だけの負担はおかしいでしょ?と言いたくなるのも想像できます。現実問題、悲しんでいる暇がないくらいに揉めてしまうと、遺産分割協議が進まず、裁判所に持ち込むまでになってしまったら家族間の関係にひびが入ってしまうことは避けられません。

ここまで悪化してしまうと、血を分けた家族が各々の葬儀が開催されるときに互いに助け合ったりするのかと第三者からみれば疑問がわいてきます。

葬儀費用は非課税財産

相続という事で考えると、葬儀費用は非課税の財産とされています。相続財産の中から費用を捻出した場合には葬儀費用は相続財産から控除できるという決まりがあるのです。どこまでが葬儀費用かなどの詳細は下記をご参照下さい。

相続税で控除される葬式費用はどこからどこまで?

葬儀費用は非課税という事は明確に決まっているという事は、これまでも多くの方が利用をしてきた非課税制度と考えるのが一般的なのかもしれまん。

葬儀費用を遺された財産からなのか、喪主が負担するか、みんなで負担するのかは、それぞれの解釈ともいえます。葬儀の費用に関して、亡くなった当事者はまさか揉めるとも思っていないでしょうから、生前に話し合っておくというのも実際に実現できるケースの方が少ないのが事実でしょう。

相続に関する下記よりどうぞ(無料)
btn-mv-index-action11

 


相続のお悩み、お気軽にご相談ください。
電話相談の受付時間は平日10:00〜18:00です。