土地を贈与される予定でしたが、この先も相続できないのでしょうか(39歳 女性 会社員)

2015年10月19日


ご相談内容

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土地の贈与を約束した孫

両親が家にいないことが多かった為、私は幼い頃からいつも祖母と過ごすことが多くいつも一緒でした。

祖母が生前、私に駐車場の土地を贈与したいと私の父母にも話をしていたのですが、そんな矢先に祖母が入退院を繰り返すことになり、贈与の話も途中のまま、祖母は他界することになってしまいました。祖母が亡くなった際にその土地を私が相続する事はありませんでした。

相続財産を均等に父親の兄妹で分けるというより、伯父さんが土地などを相続する事にしたようで、父親は金融財産を相続したようです。伯父には奥様も子もいません。

私が今後、祖母と約束した土地を相続する事はできないのでしょうか?

遺言書は?伯父さんの相続人は?

まず、祖母の方が亡くなったときの法定相続人は誰でしょう。まず、お父様と伯父様(祖父は既に他界、配偶者なし)となります。贈与のお話も確定していなかったのであれば、おばあ様名義の財産についてご相談者様が相続をするには遺言書が必要になります。

土地を遺贈する旨の遺言書があれば、孫のご相談者さまが土地を取得することになったかもしれませんが、遺産分割協議もすんでいるようですので、遺言書はなく、お父様と伯父様の間で遺産分割協議をする事になったと考えられます。

相続110番

将来的に土地を取得できる可能性は?

遺言書がない状況で土地の相続をする事を考えて見ましょう。伯父様が将来的にあなたに贈与をする可能性はあるのでしょうか。

法定相続人を考えて見ましょう。

現状では伯父様がおばあさまから贈与をうける話のあがっていた土地をお持ちです。伯父様から贈与という形ではなく、伯父様から相続を受ける可能性はないか考えて見ましょう。

ケース1:伯父様が亡くなった場合

まず、伯父様には配偶者がいません。そして第1順位の子もいない、また第2順位の両親(今回でいうと祖父母)もすでに他界されている状況となる為、遺言書がない場合の相続は伯父様の弟である相談者さまのお父様が土地を相続する事になるのです。

お父様が相続した後、亡くなった際には財産をお母様とご相談者さまが相続する事になります。

ケース2:お父様が先に亡くなり伯父様がその後、亡くなった場合

伯父様が亡くなった際にはケース1と同様に兄弟であるお父様が相続する事になるのですが、お父様が亡くなっている場合はご相談者様がお父様の変わりに代襲相続する事になり、いずれにしても相続する事になります。

土地の贈与には費用がかかる

そして考えていただきたいのが、土地で贈与するかを考えるときには、贈与のための手続き費用や税金の負担も考慮する必要があります。

現金で贈与し、贈与税の申告を自身でされる場合には費用の負担がありませんが、土地で贈与する場合には、まず土地を評価する事になります。

土地の評価について依頼すると専門家への手数料が必要です。また、贈与となると贈与税納付の必要があります。祖母の方がお持ちだった駐車場は都内の地価の高いエリアで、駐車場も40台を収容可能という広い土地をお持ちでしたので、控除を使っても贈与税の負担は免れないでしょう。参考までに速算表でご確認下さい。

贈与税速算表

また、土地の名義変更の為には、「登録免許税」と「不動産取得税」が必要になります。

▼土地の贈与で必要な登録免許税

固定資産税評価額の2%

生前贈与する土地の価格(固定資産税評価額)が2,000万円であれば、2,000万円×2%=40万円が登録免許税となります。

▼土地の贈与で必要な不動産取得税

固定資産税評価額の3%

固定資産税評価額が2,000万円であれば、2,000万円×3%=60万円が不動産取得税の金額となります。 税率は不動産の取得時によってやや異なり、3%より低くなることがあります。

孫が土地を遺贈または死因贈与を受けた場合

さて、更に付け加えると、直系卑属ではありますが、代襲相続でないケースで孫が祖母の財産を遺贈または死因贈与などで受けた場合は、相続税も2割加算となりますので、ここでも税額に加算されることになります。

相続110番

生前贈与がよかったのか?

上記の税額や諸経費など、それらを踏まえた上で今回のケースではどの様に考えるべきでしょうか?

贈与よりも相続の方が税金を負担する可能性は低いケースが考えられますし、将来的にご相談者様に相続する事を考えれば、孫と祖母の間でそのような話が合ったとしても、一旦は相続をする道を選択したとも考えられます。

将来的に土地の評価があがると考え、駐車場用地などの場合、収入も見込めますが、維持する為の管理費や諸経費も必要になるでしょう。将来の相続財産の増加を抑えるという目的で土地を優先的に贈与するには意味はあると考える事もできます。

このように贈与がよいのか、相続がよいのかはケースによって様々です。税額や諸経費だけの面をみても、相続と贈与のどちらがよかったのかを考えてみると良いかもしれませんね。

相続110番

もう一つは伯父様の状況

参考までに、現段階では法定相続人を整理した結果、将来的には伯父様の財産もお父様からご相談者様へ相続のルートがあることが確認されます。しかしながら、今後、伯父様がご結婚されたり、結婚したお相手のお子さんを養子縁組したりすることになれば、相続人は変わってきます。

遺言がない場合は配偶者と子(養子縁組)が相続する事になり、遺言書がない場合は相続することはないのです。

土地などの相続に関しては、生前贈与がよいか相続がよいか、ご家庭それぞれの事情にあわせて検討する必要があります。

土地の贈与相続に関する下記よりどうぞ(無料)
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