異母兄弟がいます。相続が面倒と聞いたのですが。(38歳 女性 会社員)

2015年12月4日


こんにちは、相続110番です。
今回は以前お問合せいただいた、腹違いの兄妹がいる方の相続のお悩みについてお話していきます。

 

ご相談

私には母の違う異母兄弟がいます。異母兄弟は相続するときに難しくなると知人に言われました。父とは血が繋がっていますが、実の母とは私が幼い頃に離婚をし、今の母とは血が繋がっていません。弟達と私は腹違いの兄妹という事になるのですが、相続が起きた場合はどうすればよいのでしょうか?

 

回答
異母兄弟・異父兄弟が相続に関わる場合には以下の2つが考えられます。
[1] 父母が亡くなり、子である兄弟姉妹が相続人になる場合
[2] 子のいない兄弟姉妹が亡くなり、第三順位の兄弟姉妹が相続人になる場合
それぞれの場合の注意点について説明していきます。
 
 

異母兄弟・異父兄弟のいる相続は何がちがうの?

異母兄弟・異父兄弟のいる相続の場合、誰が亡くなったことによる相続なのかによって、相続分が異なることが通常の相続との違いです。
相続分が通常の相続と異なる場合とは、どんな場合なのか見ていきましょう。

 

父または母が亡くなり異母兄弟・異父兄弟が相続人の場合

例えば、両親が再婚し父親あるいは母親のどちらかが同じである兄弟姉妹がいるご家族の場合の相続分は以下のようになります。

 

両親が再婚し父親あるいは母親のどちらかが同じである兄弟姉妹がいるご家族の場合の相続分

 

父親あるいは母親のどちらかが同じである場合を半血兄弟姉妹といい、父親、母親のどちらも同じである場合を全血兄弟姉妹といいます。
上の図のご家族の場合、父の相続については、半血、全血兄弟姉妹を区別することなく相続分は皆1/3ずつとなります。

 

子のいない兄弟姉妹が亡くなり異母兄弟・異父兄弟が相続人の場合

それでは、先程のご家族の場合で、両親が既に亡くなっており、子Cが未婚でかつ子供もいない状況で亡くなった場合はどうなるのか見ていきましょう。

 

両親が既に亡くなっており、子Cが未婚でかつ子供もいない状況で亡くなった場合の半血・全血兄弟姉妹の相続分の違い

 

子Cに配偶者も子供(第一順位)もおらず、父母、祖父母などの直系尊属(第二順位)もいない場合、相続人は兄弟姉妹(第三順位)になります。
この場合の半血兄弟姉妹の相続分は、全血兄弟姉妹の相続分の1/2となります。
今回の例のように、子Aと子Bの二人だけが相続人の場合、子Aが1/3、子Bが2/3ずつ相続します。

 

異母兄弟・異父兄弟がいる場合の相続の注意点

今回のご相談者様のように、現在一緒に暮らしている異母兄弟(嫡出子)の場合には、そこまで注意しなければならないことはありません。
異母兄弟・異父兄弟の相続でよく問題となるのは、相続が起こるまでその兄弟姉妹の存在を知らなかった場合です。
具体的には、「内縁関係の人との間に生まれた子供」、または、何か「特別な事情で生まれた子供」(非嫡出子)がいる場合などです。

 

嫡出子と非嫡出子について

嫡出子(ちゃくしゅつし)とは、婚姻関係にある男女間に生まれた子供のことを指します。

前妻との間に生まれた子供も、「婚姻関係にある男女間」の子供のため嫡出子となります。

 

非嫡出子(ちゃくしゅつし)とは、婚姻関係にない男女間に生まれた子供のことを指します。

非嫡出子は、法律上親子関係が認められていない状態です。そのため、被相続人が男性の場合、その子供を認知することによって親子関係が認められ相続を受けることが出来るようになります。
被相続人が女性の場合、自分がその子供を出産したことは明らかなので、認知する必要はありません。

 

非嫡出子がいる相続は争いが起こりやすい

相続が起きてから、認知された非嫡出子(隠し子など)がいることを知った場合、嫡出子がその存在を受け入れられないことが原因で争いに発展する可能性があります。
また、他の相続人と面識がないことや、被相続人との関わり方によっては、遺産分割協議で意見が合わず話し合いが難航することも考えられます。

 

非嫡出子がいる相続の場合の注意点

相続の手続きをする上で、はじめに行うことのひとつが「相続人の調査」です。
被相続人の戸籍を見ると異母兄弟、異父兄弟(非嫡出子)の存在が明らかになります。
相続人のひとりに非嫡出子がいる場合、以下の点に気を付けて手続きをしましょう。

 非嫡出子がいる場合の注意点
✔ 非嫡出子は認知されているか

 戸籍に記されているすべての非嫡出子が相続人になるわけではなく、被相続人が認知をしている非嫡出子のみが相続人となります。

 

 連絡先のわからない非嫡出子がいる場合の手順
✔ 戸籍から住所を割り出し相続について協力を依頼する
✔ 遺産分割協議への参加または相続放棄を選択してもらう
(遺産分割協議は電話での合意でも可能です)
✔ 居場所がわからない場合は失踪宣言の申し立てをし、代わりに遺産を管理する不在者財産管理人を選出する

 非嫡出子との関係性は家庭によって様々ですから時には非嫡出子の持つ相続権に納得がいかない場合もあるでしょう。相続争いに発展してしまった場合には、相続に詳しい弁護士にご相談することをおすすめします。

 

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