【事業承継】どんな方法を使うの?

2018年5月9日


コラム協力:橘 慶太 税理士

前回までのお話はこちらのコラムにて↓

【事業承継】トレンドと税金について

前回に引き続き、事業承継について【相続110番】掲載の橘先生に教えていただきました。

 

:例えば、ある会社の現社長が父、次期社長が息子だとします。“父が持っている会社の株を、息子に承継する。”これが事業承継です。この承継のさせ方には、どんなものがあるでしょうか?全部で3つあります。

—株を息子に贈与します

 

:いいですね。1つ目、贈与です。

相続します

 

:はい、死んでしまってからバトンタッチします。3つ目は?

売ります

 

:そう、売却ですね。以上の3つの方法があります。親族間でも、買い取る人は実際に居ます。贈与売却は生前に行うことは共通していますが、0円で渡すかお金のやりとりがあるかの違いがあります。では、どの承継方法が多く使われていると思いますか?

—贈与でしょうか。生前に準備しておきたいし、親族間の承継なら0円であげてしまう人が多いと思います。

 

:正解です。では、従業員に対しての承継だとどうでしょうか?

—売却です。

 

:はい。従業員に対して0円であげるっていうのはなかなか難しいので、売却という方法をとる人が多いです。親から子に承継させる場合、実務上一番多いのは生前贈与です。消去法で選ばれることが多くあるからです。相続、売却にはデメリットがありますが、何だと思いますか?

相続は、承継するタイミングが計れない点がデメリットだと思います。

:そうですね、死ぬ時期は誰にも選べません。もし会社の業績がいい時に亡くなってしまうと、税金がその分高くなります。では、売却のデメリットは?

—買うお金が無い。

 

:正解です。現社長はお金持ちでも、次期社長はお金持ちかといったらそうではないパターンが多いと思います。例えば、株式の評価額が1億円でこれを「1000万円で売ってあげるよ。」という話になるとします。この場合、どんな問題が出てくるでしょうか?

—差額が所得税の対象になると思います。

 

:違います。正解は贈与税です。時価が1億円のものを1000万円で売却したということは、9000万円分のお金をあげたのと同じ意味になります。ストーリー仕立てでお話ししますね。

現社長の父が100万円で会社を作り、その後時価が1億円になりました。次期社長である息子に売却する際取引した金額は、1000万円でした。1億円のものを1000万円で渡したので、差額の9000万円分については息子に対して贈与税が課税されます。

—贈与税は、貰った人が払う税金ですもんね。

 

:そして、100万円で作った会社を1000万円で売却したので、差額の900万円分については父に対して所得税が課税されます。

—あー、そっか!

 

時価と実際に取引する金額がずれた場合には、そこに贈与税が課税されるリスクがあるということを覚えておきましょう。

例えば、僕が持っている500万円のBMWの車を、あなたに5万円で売ったとします。そうすると、495万円分の贈与税があなたに課税されます。

話を元に戻しますね。会社の売却を親族間でしようとした時には、会社の時価に合わせたキャッシュを次期社長は用意する必要があります。

—そんな大金を用意するのは、なかなか難しいですよね。

 

:だから、贈与を選ぶ人が多いという訳なのです。

 
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