【事業承継】特例をうまく利用しよう!

2018年6月11日


 

コラム協力:橘 慶太 税理士

前回までのお話はこちらのコラムにて↓

【事業承継】同族株主の株の評価方法

前回に引き続き、事業承継について【相続110番】掲載の橘先生に解説していただいています。今回は、同族株主の株式の評価をする時にどの方式を使うか?というお話です。

 

:前回、同族株主の株式の評価方法である原則的評価方式には更に2つの方式があることをお話ししました。その類似業種比準価額方式、純資産価額方式のどちらを使うか?ということをお伝えしていきます。純資産価額は、まずい珈琲だと思って下さい。類似業種比準価額は、おいしい牛乳です。あなたは、どちらが飲みたいですか?

—絶対、おいしい牛乳です。

 

:そうですよね。大会社は、まずい珈琲かおいしい牛乳、どちらかを選んでいいことになっています。

—株価が安くなる類似業種比準価額を選ぶ人が多いですよね。

 

:はい。

中会社の大→まずい珈琲orまずい珈琲10%とおいしい牛乳90%のブレンド

中会社の中→まずい珈琲orまずい珈琲25%とおいしい牛乳75%のブレンド

中会社の小→まずい珈琲orまずい珈琲40%とおいしい牛乳60%のブレンド

小会社  →まずい珈琲orまずい珈琲50%とおいしい牛乳50%のブレンド

大きい会社になればなるほど、類似業種比準価額方式を使える割合が増えます。理由は、大きい会社ほど上場会社に似てくるからです。

—会社の大中小は、どのように決めますか?

:ある判定基準があり、それに当てはめていきます。従業員数が70人超の会社は、無条件で大会社となります。

ここからは、事業承継税制についてお話しします。今までの株の事業承継対策では、「利益をガクッと減らして、一気に事業承継しちゃいましょう。」という風にコンサルティングしている人や損が出る商品が、世の中にいっぱい存在していました。損が出る商品で代表的なものは、航空機リースです。そういうものを使うと利益を圧縮出来るので、銀行の人たちは今もオススメしていますよ。

 

—世の中の社長さんは、誰しも一度はそのような営業をされていそうですね。

:経済産業省の中小企業庁が一生懸命作ったのが、非上場株式の納税猶予及び免除の特例です。納税猶予とありますが、最終的に免除になる特例です。株式にかかる相続税、贈与税を免除します。これは平成21年からありましたが、免除のための条件が厳しすぎて流行りませんでした。これじゃいけないね、ということで平成27年に条件を緩和して、その後利用者が急増しました。

 

—平成27年は、約350件使われたのですね。

:その350件中2件は、私がやりました。

 

—凄いですね。非上場株式の納税猶予及び免除の特例とは、どのような制度ですか?

:この特例は、最終的に株式にかかる税金が100%免除されます。今までは80%でしたが、平成30年の改正で変わりました。

 

—他には、どのような部分が変わりましたか?

:例えば、100株出している会社があるとします。今まで特例だと、会社が発行している株式の三分の二まで、つまり66株までを80%OFF にしてもらえました。

 

—なぜ66株までしか認めてもらえないのでしょうか?

:1人が株を66%以上持っていると、その人が独裁者みたいになれます。そのようなことから、1人に会社を支配させないために66%を限度にしていました。しかし、今回の税制改正で全株OK、しかも100%OFFになりました。

 

—全株OKになるということは、独裁者を作ってしまうかもしれないということでしょうか?

:そういうこともあるかもしれません。(仮に独裁者を作ったとしても、廃業してしまうぐらいならそちらの方がいいよね。)という国の考えがあります。うまくいっている会社が廃業してしまうと、日本にとってダメージが大きいのです。

 

弊社は、相続をはじめとした様々な問題に対応できる専門家と提携しております。
株の評価をしてほしい、事業承継について相談したい・・などどんなことでも構いません。
どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

相続のお悩み、お気軽にご相談ください。
電話相談の受付時間は平日10:00〜18:00です。