相続で困らない、揉めないために効果的な対策は?

2018年10月1日


インタビュー協力:渡辺 隆之 司法書士・行政書士・相続診断士

前回までのお話はこちらのコラムにて↓

相続のこと、誰に相談すればいい?

相続で困らないために事前にできることはないの?

今回は【相続110番】掲載の司法書士法人・行政書士ふたば事務所の渡辺隆之先生にお話を伺いました。

 

—前回のインタビューの際、渡辺先生の事務所には相続全般の相談をしていいと仰っていましたね。

渡辺:はい。不動産の名義変更以外の相続関連の手続きをやっている司法書士は、あまり居ません。例えば、預貯金は金融機関ごとに調べなければなりません。僕がもし1人で事務所をやっていたら、その手続きについては外部の方に依頼すると思います。

 

—手間がかかるという問題で、手続きによっては対応していない司法書士が居るのですね。

渡辺:はい、あとは手続き自体をやったことがない司法書士も居ると思います。

 

—専門家だからすべてお願いする!ではなく、その人の対応業務や得意分野までしっかり確認することが大切なのですね。もしも以前発生した相続の手続きをしていなかったことを、次の相続が発生したタイミングで気づいたとします。そのことについて相談したい場合、どのような情報や書類が必要となるのでしょうか?

渡辺:人→物→意思という順番で、確認していきます。まず相続人が誰なのか調べるために、戸籍が必要となります。その次に相続財産を調べますので、財産に関する情報があるといいですね。不動産であれば権利証や謄本、預貯金であれば通帳やカードです。何か手がかりがあればこちらで調べることも出来ますので、情報や書類が無い場合もまずはご相談下さい。

 

—人と物に関する情報が必要で、最低でもフックになるものが1つあればいいのですね。

渡辺:はい。相続に強い司法書士であれば、戸籍1つ、通帳1つから情報を集めることは可能です。

 

—相続の手続きを放置してしまわないために、効果的な対策は何でしょうか?

渡辺:対策としてエンディングノートを書く人は多いです。遺言書やエンディングノートは、良い対策だと思います。

 

—最近は、簡単に書けるエンディングノートがありますよね。

渡辺遺言書やエンディングノートは、相続について考えるきっかけになります。あとは、相続について話し合う機会を設けることも重要だと思います。核家族化が進んだことで、相続の手続きを放置してしまう人が増えたのではないでしょうか。サザエさんみたいにみんなで食卓を囲んでいれば、相続の話が自然と出ると思います。

 

—たしかに昔にくらべて、親戚や家族で話をする機会が減りましたよね…。

渡辺:もしもサザエさんみたいに3世代が同居していれば、この家はサザエがもらうのか?カツオがもらうのか?という話が日常の中で行われるでしょう。

 

—世間話をしていても、自然と相続に繋がる話題が出てくるのでしょうね。

渡辺:普段親や兄弟と離れて生活している人は、お盆や年末年始に集まった時に相続の話をしてみることが良いと思います。

 

—まだ財産を持っている本人が元気なうちの方が、話しやすいですよね!

渡辺:むしろ元気なうちでないと、気軽に相続の話はしづらいのではないでしょうか。もちろん話すきっかけは、本人が作ることをお勧めします。

 

—推定相続人から話すと、遺産を狙っていると勘ぐられるからでしょうか?

渡辺:はい。死ぬのを待っているのではないか、と思う人も居ると思います。推定相続人が先に動くと、揉める可能性があります

 

—遺言書やエンディングノートに抵抗のある方は、まずは会話をすることから始めてみるといいですね。

渡辺:本人の意思が分からないから、相続人たちは揉めてしまうのです。中には、意思が分かっていても揉める場合もありますけどね…。一番良いのは、遺言書を書くことです。遺言書を書く時には、「付言(※)をつけましょうね。」とお話しします。遺言書に作成者本人の想いや考えを、書いてほしいです。そして、生前対策についてお困りの時は、相続に強い専門家に相談しましょう。

                                        

※付言(ふげん):遺言証書(遺言状)の末尾に付け足す文。相続の割合の理由、家族への感謝の言葉、葬儀や法要の希望などを自由な形式で書くもので、法的効力はありません。

 

—遺言書は書き方から一つ一つの言葉にまで気を配らないといけないですから、専門家に相談するのが確実ですよね。

渡辺:そうですね。実際に相談していただければ、「そういう文言は書かない方がいいですよ。」など、様々なアドバイスが出来ます。

 

今回は4週に渡り、司法書士法人・行政書士ふたば事務所 渡辺 隆之先生にインタビューさせていただきました。相続はある日突然発生したり、どこに相談していいのかわからなくなってしまったり、とても不安なことが多いと思います。このインタビューを通じて、日頃から相続について話し合いの場を設けることと、ひとりで抱え込まず専門家に相談することが大切だと感じました。

 

弊社は、相続をはじめとした様々な問題に対応できる専門家と提携しております。

相続に強い司法書士を探している、遺言書を作成したい・・などどんなことでも構いません。

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