【相続問題】お金を隠すとなぜ疑われる?

2017年12月4日


インタビュー協力:橘 慶太 税理士

今回は相続で税務署に疑われるポイントについて【相続110番掲載の専門家である橘先生にお話を伺いました。

 

—相続において疑われるお金といえば、まず銀行預金を思い浮かべます。

亡くなった時点の預金通帳の残高に対して、相続税がかかります。その税金の支払いをなるべく少なくしたい人は、どのような行動を起こすと思いますか?

 

—引き出して使います。

はい、単純にお金を使う。

 

—あとは、他に移す。

そうですね。子どもにあげちゃう、とか。他には?

 

—うーん・・隠す?

正解。使うかあげるかはいいけれど、隠すのは駄目ですよね。隠している人を、税務署は取り締まります

 

—庭の木の下に埋める、などは実際にありますか?

はい、ありますよ。

 

—本当にあるのですね。どうやって発見されるのでしょうか?

税務署には“こんな所にお金が隠されていた!”みたいなことが書いてある事例集があるらしいです。そういうものを、参考にしているのではないでしょうか。

 

—なぜ疑われるのでしょうか?

税務署は、亡くなった人の過去10年分の通帳を見ます。そして大きく出金してあったりするとそこに注目し、「このお金はどこにいったの?」という風になるのです。

 

—大きく、とは大体いくらですか?

難しい質問ですね。例えば、1ヶ月に合計100万円下ろしていたら(ちょっとおかしい!)と思いませんか?

 

—その前後に引越しをした、とか・・。

それだったらOKです。このぐらいの金額は若い世代だとマンションの購入資金や養育費で使うから、まとまった出費があっても説明がつきます。でも70~80代の方がまとまったお金を下ろす理由ってあると思いますか?

 

—ないと思います。

そうですね。家のローンを組むとかはまずありえないし、大きく出費する理由が殆ど無いです。今お話してきたようなことを確認しながら、税務署は隠しているお金をあぶりだしていきます。

—ではお金を銀行に預けず金庫に入れている場合は、疑われますか?

自宅でタンス預金している人とか、多いですね。銀行の貸金庫の場合は絶対「金庫の中身を見せなさい。」と言われます。貸金庫は、手数料が銀行の口座から引き落とされています。そして“貸金庫手数料”とばっちり書いてあるので、すぐに分かります。だから「貸金庫ありますよね。」と必ず言われます。

 

—自宅にある金庫はどうですか?

「家に金庫ありますか?」と聞かれますよ。昔やった、相続税の調査の時の話をしますね。私は申告する前に貸金庫があるのを知っていたので、「貸金庫の中は何が入っていますか?」と聞いたら、「何も入っていない。」と言われました。でも調査が入って貸金庫を開けたら、2000万円分の札束が出てきたのです。

 

—えー!話が違うじゃないですか。

でもその札束は、亡くなったご主人のものでないと立証出来ました。どうやったと思いますか?“100万円以上じゃないと出来ない”がヒントです。

 

—100万円以上じゃないと出来ない・・。うーん、分かりません。

亡くなったご主人ではなく、その方の奥さんのものであると立証出来たのです。100万円を想像してみて下さい。何がついていますか?

 

—・・帯?

そうですね。帯には、銀行名が書かれています。2000万円の札束には、奥さんとの取引しかない銀行名の帯がついていたのです。だから奥さんの口座から引き出したものだということが、証明出来ました。帯が外されていたり輪ゴムでくくられていた場合は、立証は難しかったでしょうね。

 

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