円満相続に近づくためには?

2018年6月18日


インタビュー協力:佐藤 良久 相続コンサルタント

前回のコラムはこちら↓

生前の相続対策はどんな人に有効?

生前対策は、遺言作成だけではありません。今回は、【相続110番】掲載の一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター 佐藤良久先生にお話を伺いました。

 

—“推定相続人の中に身内が知らない人が居る”など、家族に言いづらいことがある方から相談を受けたことはありますか?

佐藤:そのようなケースの相談は、ほとんどの場合生前に相談がありません。亡くなった後に、相続人が初めて知ることが多いです。

 

—殆どが相続発生後に発覚するのですね。

佐藤:ごくまれに生前に相談があった場合は、遺言作成などをお勧めしています

 

—相続の生前対策として、遺言を作成する方は多いですよね。中には、対策として作成しておいた遺言がもとで、相続発生後に相続人同士が揉めてしまうケースがあります。そのような状況になるのを防ぐことは可能ですか?

佐藤:なぜ揉めるかというと、相続人の誰かが遺言の内容を知らないからです。関係者全員があらかじめ内容を知っていれば、揉める可能性は低いですよね。遺言を作成する際に本人と将来の相続人が内容を共有することで、トラブルを防ぐことが出来るのではないでしょうか。

 

—遺言は1人でこそこそ作成するイメージをお持ちの方も居ると思います。

佐藤:揉めてしまうと、相続人1人ずつに弁護士が付いて感情的な対立はもちろん、お金もかかります。多少財産の相続内容にばらつきがあったとしても、事前に遺言の内容を知っておくことで円満相続に近づくのではないでしょうか。

 

—話し合いは、出来るなら生前にしておくといいですよね。相続が発生したら、どうせ話し合わなければいけなくなるのですから。

遺言の他によくある生前対策として、贈与があります。贈与が法定相続人全員に対して平等に行われていないことは、よくある話だと思います。そのような場合、生前に何か良い対応方法はありますか?

佐藤:相続開始前3年以内に贈与したものは被相続人の相続財産として組み戻しますので、対策にならないこともあります。もちろん色々なテクニックはありますが、やはり事前の対話が円満相続の前提だと考えます。もし長男だけが親から多くの恩恵を受けていたのであれば、他の相続人のことを考えて相続の際には財産を少なめに貰うことを考えるのも1つの手ではないでしょうか。

—相続は個人感情のもつれ合いなので、互いを思いやることで解決する問題はきっと多いですよね。

佐藤:理論や理屈で金銭価値を埋めることは難しいです。金銭価値は人それぞれですからね。生前に親を介護していた子どもがその労力の価値を1000万円だと思っていても、他の相続人が200万円だと言う可能性はあります。そのような時に、相続の手続きに長けた人間が第三者として間に入って心から寄り添うことで、相続人同士がコミュニケーションをうまくとるためのお手伝いが出来ると思います。

 

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