叔父・叔母が亡くなった時の相続について

2019年7月30日


こんにちは、相続110番です。
叔父さん、叔母さんが亡くなった時に甥、姪であるあなたは相続人となるのでしょうか?
今回は叔父さん、叔母さんが亡くなった場合の相続の手続きについてお話します。

 

疎遠になっていた親族の相続について

ご相談

「私たちも叔母の相続人になるの?」

1カ月半ほど前に母の妹(叔母A)が亡くなりました。叔母Aは独身で子どももいません。
私の母は3年前に亡くなっています。叔母Aには、妹の叔母Bがいます。叔母Bには子どもが2人おり、私は兄と姉、3人兄妹です。
叔母Aは施設に入居しており、その間のお世話は叔母Bがしていました。
私と姉は遠方に住んでいたこともあり、叔母Aとは8年以上会っておりませんでした。
叔母Bからは相続についての相談は何もないのですが、私たちも相続人になるのではないかと思っています。
生前、母より叔母Aが1億円くらいの現金があると言っていたこともあり、叔母Bに連絡をする勇気がありません。
私たちも相続する権利があるのであれば、財産をわけてほしいのですが、どうすれば良いでしょうか?

 

 

回答
まずは、叔母A様の法定相続人は誰か確認しましょう。
そして、ご相談者さまご兄妹が法定相続人になる場合、遺言書の有無や、相続財産の内容、負債があるかどうかなどを調べていく必要があります。

 

法定相続人は誰か?

今回の場合、Aさんには配偶者もお子様もいない、ご両親も既に亡くなっているとなると、第三順位の兄弟姉妹が法定相続人となります。

 

 法定相続人の順位
配偶者(常に相続人となる) 妻、夫
第一順位

子(直系卑属)
子が既に亡くなっている場合は孫へ代襲相続する

第二順位

父母など(直系尊属)
子や孫がいない場合に相続人となる

第三順位 兄弟姉妹
子も父母もいない場合に相続人となる

 

当然、妹であるBさんは法定相続人であり、ご相談者様のお母様も法定相続人となります。
しかし、3年前に亡くなっているため、お母様のAさんに対する相続権を代襲相続し、ご相談者ご兄妹も法定相続人となります。
原則として被相続人であるBさんの産まれたときから亡くなるまでのすべての戸籍を取得し、他に法定相続人がいないか確認しましょう。

 

姪甥の相続分はどうなる?

もし甥や姪であるご相談者さまが相続する事となった場合、どの位の相続財産を相続するのでしょう。叔母さんに配偶者がいる場合といない場合で異なるので注意しましょう。
今回の場合、Bさんは独身のため、すべての相続財産は姉妹が相続します。つまり、Bさんが1/2、ご相談者さまのお母さまが相続するはずだった1/2を兄妹3人で分割することになります。

■叔母(叔父)に配偶者がいる場合

配偶者の相続分は3/4となりますので、叔母さんの姉妹の相続分は残りの1/4となります。
代襲相続をする場合は、叔母さんの姉妹の中で1/4を分配し、更にご相談者さま兄妹3人でお母さまの分を分配します。

 

遺言書はあるか?

相続が起きたら必ず、公正証書遺言(公証人役場に保管)、自筆証書遺言、秘密証書遺言があるかどうかを確認しましょう。
遺言は被相続人の意思を表しているものなので、遺産の分割等に大きな影響があります。

 

遺留分侵害請求ができない

 

遺留分とは
通常、法律では一部の法定相続人に最低限の権利を保障しています。これが「遺留分」といいます。
遺言によって、この遺留分より少ない相続分しか与えられなかった相続人は、遺留分減殺請求をすることにより、遺言の中で遺留分を侵害している部分の効果を覆すことができます。

 

もしも、Aさんが遺言書を作成していて、その内容が「財産はBさんにすべて相続する」とういうものだった場合には、注意が必要です。

遺留分を請求できる法定相続人は、被相続人の配偶者、子(直系卑属)、父母(直系尊属)と決められています。
したがって、今回の場合のように、法定相続人が兄弟姉妹の場合には、遺言によって遺留分が侵害されていても請求することができません。

 

叔父叔母が亡くなったとき気を付けることは何か?

今回のように叔母さんが亡くなった場合に気をつけたほうが良い点を以下にまとめていきます。

■亡くなった方との関係を把握する

甥、姪の立場だと叔父や叔母との関係も希薄である場合が多くあるでしょう。この場合、自分が相続人である事に気付かない、または、自分が相続人になり得る事を知らないという事態が発生します。
親戚の方が亡くなった場合、もし自分が甥、姪にあたるようでしたら、先の順位の相続人の生存や代襲相続の可能性を確認しましょう。

■先の順位の相続人が相続放棄をしたら要確認

もし先の順位の相続人(配偶者、子、父母など)が相続放棄をした場合、叔父や叔母の兄弟姉妹に相続財産を継承する権利が巡ってきます。
叔父、叔母が亡くなった当初は法定相続人でなくとも、相続開始後に先の順位の相続人が相続放棄することによって、甥や姪に相続権が発生する事があります。
相続放棄をする場合は、被相続人が負債を抱えているケースも多く、無関心でいると思わぬ負債を抱えてしまう可能性がありますので、先の順位の相続人の相続放棄については注意しましょう。

今回のように、ご相談者さまご兄妹は相続人となるにも関わらず、叔母Bさんと相続について何もお話しできていないことは、後に大きなトラブルに発展することが考えられます。
とはいえ、長年Aさんのお世話をしてきたBさんにとって、相続の時だけ財産を分けろと主張されても、快く受け入れられないかと思います。
まずは、Bさんのこれまでの貢献に感謝し、少しずつ歩み寄ってお話しすることをおすすめします。

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