相続で裁判が行われると聞くけど一体どんな状況?

2016年2月12日


ニュースなどでたまに話題になる有名企業家や芸能人などの相続トラブルの裁判の話題。最近では相続のトラブルも身近になっていますよ。というキャッチピーのようにメディアも一般の方に啓発をしていますが、血を分けあっているはずの肉親同士や近親者の相続争いの裁判とは一体どういうものなのでしょうか。

bf959feb7fcdd0a0633ab6a0a50aa1b5_m

どんな内容で裁判になるの?

某大手企業の会長の遺産を巡っての裁判事例が昨年も大きく取り上げられましたが、遺産分割に納得がいかないという場合や、同族会社で、会社の経営権を争ったり、偽造された遺言書により分配が行われ、遺言の無効を争ったりする事例があります。

すぐに裁判になるのか

遺言書や遺産分割に納得がいかないからと言ってすぐに裁判になる。というわけではありません。裁判となると弁護士費用や長期化となり当事者に結果として不利益になることもありますので、その前の段階として相続人の相田での協議や家庭裁判所での調停、審判など行程を踏んでいる為、実際に裁判になっているケースでは被相続人が亡くなってから十数年経過しているという事も珍しくないのです。

夫婦で考える

裁判の前にはまず話し合い

これだけ終活という言葉もあふれ、シニア世代には身近になったともいえる遺言書ですが、70代以上のうち亡くなった方の4.2%とも言われています(平成24年アンケート)。遺言書がないケースでは相続人の間で遺産分割の話し合い(遺産分割協議)が行われるのですが、この分割について納得がいかない相続人がいる場合は何度も話合いを重ねることになります。

それでも、折り合いがつかない場合には家庭裁判所で調停を申し立てることになり、調停委員という第三者が間に入りながらここでも話し合いを重ねることになります。

調停でも決着がつかず、家庭裁判所が遺産分割審判を行うことになるのですが、この審判の内容にも不服がある場合、相続の裁判をする事になるのです。

相続110番

調停や審判、裁判の違いは?

裁判の前に・・・調停とは?

遺産分割に関する相続の調停はあくまでも、相続人間での話し合いです。第三者である調停委員が間に立つことで、それぞれの立場に立ち、それぞれの立場の言い分や気持ちを聞きながら話しをするめることになります。

調停委員は調停に一般市民の良識を反映させるため,社会生活上の豊富な知識経験や専門的な知識を持つ人の中から選ばれます。(原則:40歳以上70歳未満の人で、弁護士・医師・大学教授・・会計士・不動産鑑定士・建築士・その他地域社会に幅広く活動してきた人など)

期間は1年ほどで7割の案件が終了しており、回数は、5~10回程が平均的のようです。

裁判の前に・・・審判とは?

調停で話し合いがまとまらない(=不調)場合は裁判所の家事審判官が遺産分割の内容を決定することになります。この審判の場合は相続人が主張する内容や証拠を調べ、また主張する内容や証拠以外にも、家事審判官が独自で調査して遺産分割を決めます。

審判手続では、訴訟のように相続人がそれぞれ書面で事実・法律上の主張をする事になり、裏付ける各種の書類や資料を提出します、各相続人が主張・資料提出を尽くすまで,審判手続は,第1回,第2回,第3回と続けられていくことになるのです。

相続人同士の話合いが数ヶ月続き、その後の調停の段階で既に数年が経過、審判までともなると何年も経過していることになりそうですね。

裁判所

審判のあと裁判に

この家庭裁判所の審判官が決定した内容が不服といぅ事になれば、不服申し立てをする事により、高等裁判所で審理がはじまるのです。これがニュースなどでみる裁判の事ですね。

調停の場合、相続人ひとり数千円の印紙代ほどで収まることがほとんどですが、裁判となれば弁護士費用もかかりますし、すでに長期化しているものを更に引き伸ばすことになります。裁判になってる時点で相続人の間の関係は修復し難い関係になっている事が想像できますよね。

家族関係がこじれても、費用がかかっても、その財産の主張をする価値があるから裁判所を巻き込むことになっていると考えてしまいますが、ほんの些細なことがきっかけで相続人の間の信頼関係が崩れこのような結果になってしまうことがあるのです。

遺言書も書けばいい。あればいい。というわけではなく、内容を吟味する必要もありますし、今の家族が知らない人間関係がないか。トラブルを避けるために丁寧な遺産分割の提案をするのも生前できる事の一つです。

できれば裁判所の力を借りずに遺産分割ができるよう、亡くなった後よりも前の対策が必要なのです。

ばつ

我が家は大丈夫は通用しない

相続110番で何度も記事にしていますが、くれぐれもうちは大丈夫。という感覚は持たないようにしてもらいたいものです。

うちはお金がないから大丈夫

いえいえ、遺産分割調停になる76%以上が相続財産額5000万円以下の一般のご家庭です。

うちは兄弟姉妹が仲がいいから大丈夫

いえいえ、遺産分割調停になる多くのケースが二次相続以降のトラブルです。ご両親の何れかが存命中の場合は親の声が反映されますが、お二人とも亡くなった後の兄弟姉妹間は思ったほどスムーズではないのです。

うちは子が一人だけだから揉めないから大丈夫

いえいえ、相続人が少ない場合は相続税の納付の負担が大きくなります。相続税の納付に耐えうる資産が残せるか、また相続人にその力があるかを生前に見極める必要があるのです。

 

 

将来の相続が心配な場合は下記よりご相談下さい(無料)
btn-mv-index-action11

 

 

相続のお悩み、お気軽にご相談ください。
電話相談の受付時間は平日10:00〜18:00です。