相続開始日とはいつなのか

2019年7月19日


こんにちは、相続110番です。
人生でそう何度も経験しない相続の場合、どこから手を付けて良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
相続の手続きをするときには、期限に注意して進めていく必要があります。
今回は相続手続きをする上で重要な相続開始日についてお話ししていきます。

 

相続では100種類以上の手続きが必要

相続が発生した後には、御通夜、葬儀から始まり納骨、法要、遺品の整理などなど、ご遺族の方にとっては忙しい日々が続きます。その中でも相続の手続きは、多いときには100種類を超えるほど、とても多くの手続きを行わなければなりません。

中には、「相続開始日からいつまでに」という様に期限が決められているものもあり、その期限を過ぎてしまうと税額の控除を受けることができなくなる場合や、延滞税を支払う場合もあります。またあまりの忙しさについつい後回しになってしまう手続きも、後に思わぬトラブルを招く原因になることもあるので注意が必要です。

 

相続開始日はいつなのか?

民法によると「相続は、死亡によって開始する」(民法882|相続開始の原因)とあります。
つまり、被相続人(亡くなった方)の死亡によって開始し、相続人(財産を受け継ぐ人)が被相続人の死亡の事実を知っていたかどうかを問わず、財産上の権利義務を当然に受け継ぐことになります。
なお、この死亡には自然の死亡だけでなく、「失踪宣告」の制度による擬制的死亡(ぎせいてきしぼう)も含まれます。

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相続が開始すると何が起こるのか?

相続開始をもって、「相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する」と民法で明記されています。
また、この場合の財産とはプラスの財産だけでなくマイナスの財産も同様に扱われます。
つまり、相続が開始すると相続人は亡くなった方の預金や借金などのすべての財産を、その方が死亡した時から受け継ぐということが法律によって決められているのです。

 

亡くなった日を基準に手続きの期限も決まる

冒頭で触れたように相続の手続きは、いつまでに行わなければならないといった期限が設けられているものがあります。
この期限は被相続人の亡くなった日を基準に考えます。
相続の手続きと手順、それから期限をしっかり把握しておくことが重要です。
特に相続税の申告と納付については、期限を過ぎると延滞税が課せられるので注意しましょう。

 

3ヵ月以内にしなければいけないこと

相続放棄・限定承認の手続きは、原則、相続開始があったことを知った日から3ヵ月以内に家庭裁判所に申請書を提出しなければなりません。
相続財産が預金等のプラスの財産より借金等のマイナスの財産の方が多い場合、何も手続きをしないと単純承認したことになり、マイナスの財産もすべて相続することになります。
そのような場合には、相続放棄や限定承認をすることにより、プラスの財産を受け継がない代わりにマイナスの財産も引き受ける必要がなくなる、または受け継いだ財産の金額の範囲だけ債務を支払えば良いことになります。

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4ヵ月以内にしなければいけないこと

1月1日から亡くなった日までの被相続人の所得を申告をする準確定申告という手続きがあります。準確定申告とは、被相続人の確定申告を相続人が代わりにする手続きのことです。
この期限は相続人が相続開始があったことを知った日から4ヵ月以内と定められています。
これは必ず行わなければならない手続きではなく、被相続人が確定申告が必要な場合のみに準確定申告をする必要があります。
具体的には、被相続人に以下の所得があった場合に確定申告が必要になります。

 

 確定申告が必要な場合
✔ 2カ所以上から給与を受けていた場合
✔ 給与収入が2000万円を超えていた場合
✔ 給与所得や退職金以外の所得が合計で20万円以上あった場合
✔ 同族会社の役員や親戚などで、給与の他に貸付金の利子、家賃などを受け取っていた場合
✔ 医療費控除の対象となる高額の医療費を支払っていた場合

 

10ヵ月以内にしなければいけないこと

相続財産の合計が基礎控除額を上回る場合には、相続財産に相続税が課税されます。この相続税の申告と納付は、相続開始があったことを知った日の翌日から10ヵ月以内に行わなければなりません。
申告だけでなく相続税の納付の期限も10ヵ月である点に注意してください。
申告期限までに申告しても、税金を期限までに納めなかったときは延滞税がかかる場合があります。

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これらはあくまで相続の手続きのうちの一部です。
相続人の人数、状況、相続財産の種類など様々な事情を考えると、行わなければならない手続きはたくさんあります。
まずは、相続開始日がいつなのかを把握し、遺言書の確認や相続財産、相続人の調査をしましょう。
そして遺産分割を確定し、期限に注意しながら手続きを進めていきましょう。
どこから手をつけて良いのかわからない場合は、一度専門家に相談されることをおすすめします。

 

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