債務(借金)を相続する事に?相続放棄をするしかないの?(67歳 女性 主婦)

2015年4月23日


ご相談

夫が生前に残した債務(借金)が払えません(67歳 女性 主婦)

亡くなった夫の手帳をみていたら、消費者金融と取引がある事を知り、調べてみるとなんと250万円も債務(借金)がありました。15年以上前から借りていたようで、口座には30万位しかないので払える訳がありません。

ご回答

まずご安心戴きたいのが、相続は放棄できるという事です。債務などのマイナスの財産額がプラスの財産額を上回っている様なとき選ばれる手段のひとつです。相続放棄について詳しくご紹介します。但し、今回は別の方法での解決となりましたので、事例も含め、最後までお読み下さい。

相続放棄は3ヶ月以内

債務がプラスの財産を上回った。相続放棄は3ヶ月以内!

亡くなってから3ヶ月何もせず経過してまうと「単純承認」という事で自動的に受け継いでしまうことになり、プラスの財産も、債務などのマイナスの財産ともに相続をすることになります。

債務が多くて相続放棄をしたい。相続放棄の手続きに必要なものは?

▼誰が?(申述人)

相続を放棄する相続人。相続人が未成年者または成年被後見人である場合には,その法定代理人が代理して申述します。

▼いつまでに?

相続の開始があったことを知ったときから3か月以内

▼債務がある場合、相続放棄はどこに?

被相続人(亡くなった方)の最後の住所地の家庭裁判所 管轄裁判所を調べたい方はこちら

▼債務がある場合の相続放棄に申述に必要な費用

・ 下記の必要な書類を取得する為の発行費用

・申述人1人につき、収入印紙800円分(申述人1人につき)

・連絡用の郵便切手(申述先の家庭裁判所に要確認)管轄裁判所を調べたい方はこちら

▼債務がある場合の相続放棄の申述に必要な書類

相続放棄の手続き書類

共通して必要な相続放棄の申述書はこちら

●相続人が20以上の書式 相続放棄申述書(PDF:77KB) / 記入例(相続放棄(20歳以上)) (PDF:360KB)

●相続人が20歳未満の書式 相続放棄申述書(PDF:77KB) / 記入例(相続放棄(20歳未満)) (PDF:369KB)

 

債務があるので相続放棄を選択。相続放棄の注意点

相続の順位というものをご存知の方は多いと思いますが、相続放棄をした場合、次の順位の方に相続権が発生するのも忘れないようにして置いてください。図の順番で債務も異動していくという事なのです。

相続順位

亡くなった夫に多額の債務があったので、妻と子どもは相続放棄の手続きをして”一安心”ではなく、その債務は次の順位の祖父母(曽祖父)に移ります。いない場合や既に亡くなっている場合は、兄弟姉妹へと移るのです。兄弟姉妹が亡くなっていた場合甥姪まで(代襲相続)。

第2順位以降の方の相続放棄の期限である3ヶ月の起算日は「被相続人が死亡したこと及び第1順位、(第2順位)の相続人全員が相続放棄をしたことの両方を知った時点」ということになりますので、甥姪くらいの間柄ならば、相続放棄した事実を最初に相続放棄した法定相続人が教えてあげるのが懸命です。

相続放棄の前に

相続放棄の可能性がある場合にしてはいけない事

相続放棄ができる期間中に、亡くなった人の財産を勝手に処分してしまった場合は、相続放棄ができなくなってしまいます。相続放棄の可能性があり得る場合には、亡くなった人の財産には手をつけないようにしておきましょう。 もし、貸金業者からの連絡や、問い合わせをした際に支払いを請求された場合でも「相続放棄を検討中です」と回答し、すぐに支払ったりしないで下さい。支払義務を認めるような書類が送られてきても、絶対に署名などはしないで下さい。「今は相続放棄を検討中です」の一点張りで大丈夫です。

 

相続放棄のその前に

債務があるから相続放棄をする事に。でも、その相続放棄ちょっと待って!

今回の一件では実は相続放棄は行われませんでした。注目すべきは、消費者金融で15年以上前からの取引があるという事です。亡くなる直前まで、借金の支払いを続けていたようでした。

ここで、ひとつ考えられるのが、その借金は「過払いの可能性がないか」という事なのです。CMや電車の広告などでも頻繁に見る過払い請求が対象になっていないかを見極める必要があります。相続110番にご協力いただいている弁護士事務所の一例では25%以上の高金利で10年ほど返済し続けていた故人の200万円残っていた債務がなくなり、数社合計の過払い金がおよそ900万円近くに上ったケースもあったそうです。(あくまでも一例です。)そして、過払いに対する返還請求権も相続する財産になるのです。

一度相続放棄をしてしまうと、過払いの返還請求はできないため、下記の項目などに一つでもあてはまるようなら、慌てて相続放棄をせずに早い段階で専門家へ相談することをおすすめします。

・金利20%以上で利息で支払っていた

・多重債務で5年以上返済していた

・解約してから10年経過していない

・明らかに債務が膨らみすぎていると感じる場合 など

身内の債務の話は誰もが関わりたくもの

相続の相談無料!

今回、相続110番を通じて専門家に依頼し結果、相続放棄ではなく、過払い請求の申し立てへと進むことになりました。やはり、過払い請求対象の債務だったのです。債務整理について手続き関係もすべて専門家に任せることで、配偶者を亡くされ心身ともにお疲れになっていたご相談者様も落ち着いて今後の生活に向き合う一歩が踏み出せそうです。亡くなった方の債務の相続でお困りの場合、まずはご相談下さい。

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