相続する予定の銀行預金の残高が知りたいのですが。(32歳 男性 会社員)

2016年2月9日


ご相談

相続問題に困る男性

父の財産を母と姉と弟の私で相続する事になったのですが、先日姉が 銀行預金について、父の銀行預金の残高を確認したい旨を申し出たら、母の来店が必要といわれましたようです。戸籍などで確認できる状況では母と姉と弟の私しか相続人はいないはずなのですが、遺産分割協議をするにあたり、残高の確認が必要なのですが残高も教えてくれないのでしょうか?

兄妹

ご回答

妹さんがどのようなお申し出をされたのかはわかりませんが、銀行預金の残高を確認するのであれば、相続人であるお母様または二人のお子様のどなたかがお一人で手続きは可能かと思います。

銀行では「残高証明書」というものの発行しています。所定の書類などを準備して相続人が手続きが可能です。今回は都市銀行の一つの例をとってご紹介します。

 

【※下記はあくまでも例ですので、取引銀行に確認してから手続きを行って下さい】

銀行預金の預金残高証明書の発行

<必要書類>

・戸籍謄本、除籍謄本等(被相続人の死亡年月日が確認できるもの、相続人・遺言執行者・相続財産管理人であることが確認できるもの)

・実印・印鑑証明書(来店される方の実印と印鑑証明書)

・発行手数料(1通に付き、756円~1000円前後)

銀行では窓口での受け取りと郵送でも対応可能の場合もあります。窓口での受け取りの場合、数日~1週間程度、郵送では10日間ほど、日数を見ておいたほうが良いようです。

※取引内容により、さらに日数がかかる事もあるので、預金口座のある銀行に確認をしましょう。

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預金口座で注意したいこと

銀行預金の確認が終わり、ご家族である程度遺産分割の内容は話し合いで決めているというご相談者様でしたので、遺産分割協議書の準備ができれば、銀行預金だけでなく、その他の金融機関や不動産関係の名義変更となるわけですが、今回の場合でもご夫婦のうち旦那様がお亡くなりになった場合、必要な現金が手元にないと困る為、預金口座の手続きは欠かせませんよね。

その際に思い出してほしいのが、様々な引き落としの口座の確認です。ご夫婦で住まれているご自宅の水道・電気・ガスなどの公共料金のお支払いの名義の多くが旦那さまの名義の口座から引き落としをしているのではないでしょうか?

相続人が銀行で預金の残高証明書の発行を依頼した時点で、口座が凍結することとなりますので、当然引き落としなどができなくなります。ご葬儀の後は、様々なことで忙しくなり自宅にきた振り替え不能の通知を見逃して、突然自宅の電気が止まってしまったという事にならないようご注意下さい。

相続110番 

預金口座の取引履歴を確認したい

今回のご相談者様のケースでは、取り立てて問題もなくお父様の預金残高を明らかにしたいという事が理由ですが、中には相続人の中の一人が不正に銀行口座から引き出しなどを行っているのではないかというご相談をお受けすることがあります。

銀行は役所とどなたが亡くなったという事を連携しているワケではありませんので、その事実を知った時から銀行預金口座の取引を凍結することとなります。したがって、故人の銀行預金口座を自由に扱える相続人がいた場合、引き出しているという事は大いにありうるのです。

その場合に取引履歴を確認すれば、状況をがわかるため、取引履歴は開示してもらいたいと思う方もいるのですが、金融機関では他の相続人からのトラブルを避けたいという事や、守秘義務、プライバシー侵害などを理由に相続人の一人からの開示請求を拒むことがあるようです。

しかし、平成21年の最高裁の判例に基づき実際に開示を認めています。(しかし、上記判例でも預金口座の開示請求が権利濫用に当たり許されない場合があると挙げています)。

もし、その様なトラブルで銀行での取引履歴の開示が拒まれた場合は専門家に依頼し、開示請求に応じるよう銀行と交渉する事も可能です。また、弁護士会照会という手続を使って取引履歴を取り寄せるという方法を使うこともできます。

今回のご相談者さまの妹様はもしかすると取引の履歴について照会を求めたのではないでしょうか?残高証明のみであれば、相続人お一人でも一般的な手続きで可能なはずです。

預金口座の相続に関するご相談は下記よりどうぞ(無料)
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