節税対策失敗!?~お墓購入の落とし穴~

2017年8月29日


財産全てに相続税がかかるの?

亡くなった方の財産、全てに相続税がかかるわけではありません

・墓地

・墓石

・仏壇

・仏具

・神を祭る道具

・公益目的の事業を行う人が相続や遺贈で取得し、その後公益事業に使われることが確実な財産

・心身障害者共済制度に基づき支給される給付金を受ける権利

・相続によって取得した生命保険金の一部

・相続や遺贈でもらった退職手当金等の一部

・個人経営の幼稚園事業に使われたもので、一定の要件を満たす財産

・相続や遺贈で取得し、相続税の申告期限までに国や公益目的の事業を行う法人に寄付した財産

・相続や遺贈で取得し、相続税の申告期限までに公益信託へ支出した財産

上に書いたものは、相続税がかからない財産です。

 

生きている間に墓を建てると良いっていうけれど・・。

最近は、生きているうちに入るお墓を自分で買う方が増えているようです。子どもに負担をかけたくない、夫とは別のお墓に入りたい、など理由は様々ですが、中には相続税を減らすことを目的とする人も居ます。

例えば、あなたが預金を2,000万円持っているとします。そのうちの300万円を使いお墓を購入すると、残高は1,700万円となります。

このようにお墓という相続税がかからない財産を購入することで、相続税がかかる財産を減らす効果があります。そのためあなたが生きているうちにお墓を購入し支払いを終えることで、後々相続が起こった時に相続人の負担を軽減できます

 

通常、借入金は相続財産から差し引ける!

相続税は、相続財産に対してかかります。そのため相続の際、まず相続財産を全てリスト化します。そこから基礎控除額を引き、残額に対して相続税がいくらかかるのかを計算していきます。

Aさん

不動産     4,000万円

借入金(不動産)300万円

では、Aさんの相続財産を求めましょう。4,000万円の不動産を持っており、そのために借り入れたお金があと300万円残っているとします。

不動産4,000万円-借入金(不動産)300万円=3,700万円

このようにプラスの財産からマイナスの財産を差し引く計算をして、相続財産の金額を出します。

目的が相続税のかからない財産だと、その借入金は差し引けない!

では先ほどのAさんが、更に借入をしてそのお金でお墓を購入するとします。マイナスの財産である借入金が増えたので、相続財産を減らせるのではないかと思いますか?

不動産      4,000万円

お墓          300万円

借入金(不動産)  300万円

借入金(お墓)     300万円

不動産4,000万円-借入金(不動産)300万円=3,700万円

答えは・・いいえ、減らせません!!お墓は相続財産ではないので、この計算式に入りません。それなのに、お墓のための借入金だけが式に入ったらおかしいですよね。つまり借入金だからといって、すべての場合において相続財産から引くことができる訳ではないのです。結果、先ほどと同じ3,700万円となります。仕組みやルールを知らずにいると、節税のための行動が裏目に出ることも少なくありません。

 

好きなデザインのお墓を建てられない!?

相続の話からは少し逸れますが・・墓石業界には、指定石材店制度というものがあります。この霊園に墓地を購入したら、決められた石材店の中からしか墓石を選べませんよ!というルールです。これを知らないと、お墓購入で思わぬトラブルが起こってしまうかも!?

・家の近くに墓地を買い、指定の石材店の見積りをとったら超高額でびっくりした

・自動的に指定された業者のお墓のデザインが、思い描いていたものと違った

お墓は、人生最後の大きな買い物と言われています。節税のことを考えると急ぎたい気持ちも分かりますが、慎重に検討し、正しい知識を持った上で行動しましょう!!

 

弊社は相続に関するご相談、専門家のご紹介を無料で承っております。
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