兄弟がいる相続問題。子なし夫婦の場合(49歳 女性 主婦 )

2016年1月2日


ご相談

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夫が亡くなり相続が問題になりそうです。自宅の土地と預貯金がです。遅い結婚だったので私達には子どもがおりません。自宅に夫と二人ですんでいたのですが、先日初七日の際に夫の弟に財産の状況を聞かれました。

私はこのまま住み続けたいと考えているのですが、夫の弟が言っていたことが気になり調べてみると、子のいない私達の場合兄弟姉妹も相続人になるという事がわかりました。

自宅を引継いだ場合、(義)兄弟に現金を払うとしたら預貯金では足りない可能性があります。自宅を売却しなければいけないのでしょうか?

ご回答

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兄弟との相続問題:子どもがいない場合

夫婦にお子さんがいない(ご両親はすでに他界)となると配偶者であるご相談者様は当然相続する権利があります。しかし、子がいない場合は兄弟も同時に夫の相続をする権利が発生するのです。

相続で問題となる兄弟の法定相続分は配偶者3/4に対して、兄弟姉妹は1/4(今回の場合兄弟2人いますので各1/8ずつ)となります。

ご相談者様はこの法定相続人に関してご自身でお調べになったようですが、このようなケースでは配偶者が義理の兄弟に相続権があることを知らないケースもあり、問題になる事もあるのです。

遺言書

兄弟との相続問題:遺言書

では遺言書があったらどうなったでしょう?今回の場合残念ながら夫は遺言書を残していませんでしたが、仮に奥様に全てを相続させるという遺言が残っていれば遺留分のない兄弟は相続する事ができなかったといえるのです。

直系の尊属(親など)や直系卑属(子や孫)には遺留分が侵害された場合、その権利を主張することが可能ですが、兄弟姉妹にはその権利がない為です。

兄弟姉妹となると配偶者からしてみれば、言い方は厳しいかも知れませんが「赤の他人」です。血を分けた兄弟や親族でも揉め事が起こる相続に関して、遺産分割協議などで、話がまとまるように遺言書を遺しておくことが問題を解決する一歩になるのかもしれませんね。※【遺留分とは民法で定められている一定の相続人が最低限相続できる財産のことをいいます。】

古い家

兄弟との相続問題:遺産分割協議

兄弟にはもちろん1/4(今回の場合1/8ずつ)を相続する権利はあります。だからと言って絶対にこの配分で分けなければいけないのではありません。

話し合い(遺産分割協議)によって相続人全員の合意があれば、どのような分け方でもいいのです。まずは、話し合いをして自宅を相続させてもらうことに同意してもらうしかないのです。

代償分割 相続110番 遺産分割協議

兄弟との相続問題:代償分割

現在ご相談者様が住んでいる自宅を相続するのは一般的ではありますが、もし遺産分割協議がまとまらず、配分を問題視する兄弟がいた場合はどうなるでしょう?

不動産が財産の大半を占めていると法定相続分を現金で代りに支払う覚悟や準備が必要です。現金が用意できなければ自宅を売却して分けるしか方法はなくなります。

現金を渡すという事自体に違和感を感じる方がいるのかも知れませんがやはり遺言と話し合いにかかっているといえますね。

配偶者と兄弟姉妹などが相続人なる場合は関係性が希薄なケースもあるでしょうし、またその兄弟姉妹が相続する予定だったのに既に亡くなっているような場合は代襲相続が発生し、姪っ子甥っ子などが出てくると一度もあったこともないなんて事態も珍しくないのです。

意外にも兄弟姉妹の問題は配偶者はいても子がいない場合、相続ではこのような問題になることがあるのです。

相続問題にならないように3つのポイント

①子なし夫婦は遺言書を必ず準備する

②遺留分の発生する相続人がいる場合は現金の準備を

③日頃の関係性を大切に

特に①があるだけでも、遺された相続人たちの心情は変わってきますので、一番大切なことですね。②の現金に関してはそのまま現金があればよいというわけではなく、死亡保険の非課税枠を利用する事も視野に効率よく現金を残す方法を考える必要があるでしょう。

一度こじれてしまうと家族であっても修復しにくいのが相続問題です。

相続問題にならないように、できる限りの生前対策を考えることをおススメします。

兄弟と配偶者の相続問題は下記よりご相談下さい(無料)
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