父の相続問題。父が亡くなった後に保証債務が発覚。(49歳 女性 主婦)

2015年6月2日


ご相談

父が保証人に。相続はどうなる

2ヶ月前に、父が亡くなりました。家や預貯金の相続については兄と母とで話し合いをして分割の方法を決めたところでした。しかし、先週とある銀行から自宅に連絡があり、借金の返済を求められたのです。どうやら生前、父の友人の会社の保証人になっていたようです。その会社が倒産してしまい債務は3,000万円。どう考えても返済できる金額ではありません。 

ご回答

父が保証人になっていたことが亡くなってから発覚という事例はわりと多くご相談があるのです。父、本人が借金をしていたかどうかというのは遺族であればある程度調べることが可能ですが、保証債務は家や知人関係の情報をひっくり返して徹底的に調べない限り、発覚されないケースが多いのだそうです。

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父が保証人になっているなんて知らなかった

家族からしてみれば、聞かされていない保証人としての立場。ましてや債務を負うことになると「父が保証人になっているなんて知らない!払えない!」と言いたくもなるでしょう。父もまさか、倒産して、家族に迷惑がかかるなど予想もしていなかったからこそ家族に保証人の事を話していなかったのでしょうね。

父の負債をどうするのか選択

相続が発生し、3ヶ月以内に相続するかどうかの判断をする必要があります。選択肢は3つです。

 単純・限定・放棄

父の財産をすべて相続しないのえあれば相続放棄を選択することになり、プラスの財産もマイナス(負債)の財産も両方継承しないという事です。父の財産があきらかにマイナスの財産の方が大きい場合に選ばれます。家庭裁判所へ申し立てをする必要があります。これが3ヶ月以内なのです。

確実な結論を出さなくても、予想の段階で放棄する方が多いようです。同じように父の資産を継承する場合で、資産の範囲で返済をするという方法があります。この場合、資産額を超えた部分の負債については、「以前から持つ財産により返済する義務はない」とされています。

父の負債も資産もすべて相続するのであれば(単純承認)、家庭裁判所への手続きは特に必要なく、3ヶ月を経過すれば自動的に単純承認を選んだとみなされます。相続放棄や限定承認を言葉では知っていても、この3ヶ月の期間という事を頭に入れておかなければ、負債がある場合でも単純承認になってしまうので、注意が必要です。

今回の場合、父の保証債務が発覚したのが2ヶ月目。今のうちであれば、相続放棄も限定承認も選択することができます。一度は財産の分割について話をされていますが、再度ご家族みんなで状況を把握した上で、判断する必要があります。

といってもお父様が亡くなってから、すでに2ヶ月。3ヶ月という熟慮期間内とはいえ、判断するには時間がないと思う場合は、家庭裁判所に「熟慮期間の延長を申し立て」を行うことを専門家は進めます。その上で、きちんとした策を考えていくのです。また、限定承認は相続放棄と異なり,共同相続人がいる場合には、その共同相続人全員で申述をしなければならないという要件があります。

相続 父

父の財産を守るには?

今回は相続放棄をしてしまうと、全ての財産を放棄することになりますから、当然住んでいる家など不動産も競売設定となります。ですので、限定承認をして、自宅不動産(住んでいる家)を取得したい人主導で限定承認の手続きをすすめ,自宅不動産(住んでいる家)を確保できるようになる為、この方法をとることが進められました。

今回のように、父がせっかく残してくれた財産や思い出をなるべく手元に残す方法を一緒に考える必要があります。限定承認は実は相続の選択としては事例が少ないため着手したことのある専門家も意外と少ないのが現状です。また、相続放棄とも異なり非常に手続きが煩雑な為、やはり限定承認に熟知かつ事例豊富な専門家に依頼をする方がよいかと思われます。

●限定承認や相続手続きでお困りの方は下記までご相談下さい。詳しい専門家のご紹介も可能です。

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