有限会社の相続は何をしたらよいの?(34歳 会社員 男性)

2015年5月11日


ご相談

有限会社の相続

有限会社の相続は何をしたらよいですか?

有限会社を経営している伯父に、姪である私にその会社の経営を任せるといわれています。小さな会社ですが、最近、企業との業務提携が決まり、収益が増えていく予定のようです。

もともとは伯父が長年勤めた会社を引退して興した有限会社です。最近になって同じ分野の企業に勤めている私も興味を持つようになり、休みのたびに伯父の会社を訪れるようになりました。

伯父ももう60代後半。結果が出始めたからこそ、今後の会社の行方を気にしているようで、最近はこの話ばかりしています。伯父も元気に働いていますので、まだ、先のことだとは思っていますが、有限会社の場合、相続はどうなるのでしょう?

ちなみに伯父(母の兄)は結婚しておらず、子もいません。私の母が亡くなっているため、私が法定相続人になると伯父は言っています。

有限会社を相続するには?

ご回答

相続するものは何?

株式会社の場合は保有している株式が相続財産となり、だれが相続をするのか、現金同様、評価額をもとに相続税の算定を行います。

有限会社の場合は出資持分の相続をする事になります。限会社とは、有限責任社員のみが出資してできた会社のことです。出資した金額に応じて「社員権」という権利をもっており、「社員権」は有価証券のように取引できるものとして発行することは認められていません。

会社のものは全部相続できるのでしょうか?

あくまでも、出資持分を相続する事であり、有限会社そのものを、相続しているわけではありません。ですので、会社名義の不動産や社用車などがあったとしても、個人の財産ではなく、会社所有の財産となります。

また、有限会社の出資持分を相続したので当然社長になれるかといえば、そうではありません。社員総会で取締役に選任してもらう事が必要になります。(今回のケースでは伯父様お一人の為、ご相談者様が会社を継ぎ、社長になることはできるでしょう。もしくは外部から社長になる人を選ぶことが考えられます。)

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有限会社相続の手続き

手続きは?

有限会社の相続手続きとしては、出資持分の名義書き換えが必要になります。相続するにおいては、出資持分の価値をどれくらいあるのかを調べなければなりません。計算方法は大中小の会社規模により区分されます。

●大会社:類似業種比準価額方式

●小会社:純資産方式

●中会社:類似業種比準価額方式と純資産方式の併用

大中小は従業員数、売上高などにより区分されますが、今回は小会社でしたので、純資産方式となります。相続税が発生するような資産がある場合は、税理士に依頼したほうが間違いもなく手間も省けます。

株式会社の場合も上記と同様、評価方法が決められています。会社の手続きとは別に、伯父様個人の財産に不動産や有価証券など、相続するものがあれば、別途手続きが必要となります。

有限会社の相続 後継者問題

中小企業の跡継ぎ問題

有限会社、株式会社問わず、中小企業の跡継ぎ問題は深刻であるとも言われています。昨今の企業倒産件数が歴史的な低水準にある一方、毎年、倒産の2~3倍の数の「休廃業・解散」。気がつけば、「全国で450万社」といわれた中小企業の数も、現在は385万社までに減少しているのです。

代表者の年代別構成比として、60代以上が全体の74.4%となっており、70代、80代が全体の39.8%。この世代でさえ、様々な事情を抱えており、家業を継ぐことができず、会社を閉じるという決断をする事もあるのです。

事前に後継問題について話しておくことができるのは、良いことです。事業の内容や今後の方向性を考える際にまた、何かお困りの事があればご連絡下さい。

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※2006年(平成18年)5月1日の会社法施行に伴い根拠法の有限会社法が廃止され、それ以降、有限会社の新設はできなくなりました。法律上は「特例有限会社」となっています。以降は株式会社として存続していますが、従来の有限会社に類似した経過措置・特則が適用されており、現在でも特例がメリットになる場合や株式会社への移行についての諸手続きの手間や有限会社が現在設立することができないことにより、あえて老舗のブランド力を好み「有限会社」のネームバリューを使うなどの為、そのままの「有限会社」を名乗っている企業は多い。

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