後妻から相続する財産はないと言われたのですが(44歳 女性 主婦)

2015年8月26日


ご相談

私の両親は私が中学生の頃に離婚し、母に引き取られました。父の後妻がいるのですが父の葬儀の際その後妻と私が話をしました。

自宅は私(後妻)と一緒になって買ったマンションで資金は私(後妻)が、半分出したしマンションの名義は私(後妻)になっています。死亡保険金はあるけど受け取りは私なので、あなたに相続する財産は全くない」と言われました。後妻の連れ子が一人いますが実の子は私だけです。

そもそも、母は父と一緒にいるとき苦労をしていたようなので、後妻が半分の相続権があるのも納得がいきません。

父親に財産があるかわかりませんが、父の相続財産として私は何も受け取ることはできないのでしょうか。後妻のいうとおりかどうかわかりません。後妻がうそをついているではないかと思うですが、どうしたらよいでしょう。

相続110番

ご回答

後妻の方が仰るように、死亡保険金については、「相続財産」に含まれないため、相談者が取得することは難しいですね。その他の財産があれば相続することは可能でしょうが、今回の相続で法定相続人になる人を整理してみましょう

●後妻のいる相続、法廷相続人はだれ?

今回のケースで間違いなく法定相続人になるのは、後妻と言われている現在の配偶者、そして実子であるあなたとなります。

ご相談者様のお母様はすでにお父様と戸籍上の婚姻関係はありませんので法定相続人になることはありません。次に後妻の連れ子ですが、お父様と養子縁組をしている場合、実子と同じ立場となり法定相続人になりますのでご注意下さい。

●後妻が教えてくれない?他の財産はどうやって調べるの?

後妻の方のお話が信じられないようでしたら、お父様がどの様な財産を持っているか調べる必要があります。ご相談者の場合、実の子ですので法定相続人であれば金融機関から預貯金の残高証明書を取り寄せることが出来ます。お父様が亡くなったとわかる戸籍謄本などの証明とご自信が相続人であるという証明できるご自信の戸籍謄本、身分証などを持参すれば可能です。

ただし、どこの金融機関で取引があったのか、まずはそれを特定するには後妻に言葉を信じるしかありません。もちろん、可能性のある全ての金融機関に尋ねるのでしたら別ですが。

不動産の場合も市区町村の名寄帳で確認することが出来ます。後妻の方と一緒に生活をしていない場合、親密な交流のあるケースの方がまれです。互いに不信感を抱きやすいともいえますので、生前の対策がなかったのが悔やまれます。

相続110番

●後妻とはまったく面識がない場合

幼い頃に両親の離婚などで片方の親がどういう状況なのかまったく知らないという事も珍しくありません。亡くなった事が認識した時点で相続開始となります。もろもろの手続きの期限なども相続開始の時期が実際の死亡時刻と異なる事もあるのです。亡くなってしばらく経過したのち被相続人の死を知った場合などです。この場合も上記と同様、後妻の方との信頼関係がないのでしたら、自分で調べるか専門家に依頼することになりますね。

●借金も知っておきたい

相続財産はマイナスの財産を差し引いた額が純資産価額となり、これを元に計算をします。プラスの財産相続するという事はマイナスの財産も相続する事になりますので、事業を起こしている場合や債務の可能性がある被相続人の場合は注意が必要です。父親や後妻との縁が希薄な場合は、借金も鑑みて相続放棄の準備も視野にいれておきたいですね。

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●後妻でも配偶者は配偶者

後妻の相続権は1/2が納得いかないという事を耳にしますが、法定相続分の1/2の権利は絶対です。極論、亡くなる前日に婚姻届を出したとしても配偶者の地位は変わらないのです。後妻が夫の寿命を縮めるような犯罪を犯していない限り、配偶者の法定相続分は1/2なのです。

逆に、戸籍上配偶者でなければ夫の財産を相続する事はありませんので、亡くなる前日に離婚をしていても同じことが言えるのです。

●熟年離婚や熟年再婚で多いトラブル

実はこの前妻と後妻がいる再婚のご家庭が相続ではトラブルが起こりやすいといえます。後妻は当然ながら現在の配偶者である立場を主張しますが、前の妻や妻に引き取られた家族からすると前妻の苦労を主張するような事も多々あります。亡くなったあと、女性同士が争う姿は亡き夫も見たくないはずです。再婚者の生前対策の必要性が問われます。

相続110番

●後妻の連れ子と実子の関係も明白に

今回の様に後妻に子がいる場合、養子縁組をするかどうかで、各相続人の法定相続分が変わってきます。前妻の子と一緒に生活をしていない場合は、良かれと思ってした養子縁組も恨みのネタになる事だってあるのです。相続を見据え考慮が必要になりますね。

●複雑化する家族の形態

離婚は3組に1組、特にバツ一女性は再婚が早いといいますが、再婚者の離婚率も高いといわれています。昔よりも家族の形態が複雑化している為、お心あたりのある方はお早目の生前相続対策をおすすめします。

 

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