【遺産分割トラブル】家を売却するしか方法はないの?

2018年8月3日


コラム協力:石川 公一 不動産鑑定士

今回は、【相続110番】へ実際に寄せられたご相談内容を紹介します。

 

≪ご相談事例≫

相談者Aさんは、2人姉妹の長女。母名義の自宅に母と2人で住んでいましたが、母が他界してしまい相続発生。亡くなった母の財産は、自宅(土地、建物)のみ。法定相続人である妹と遺産分割することになった際、「私は持ち家があるから、家は要らない。その代わり、自宅の評価額4000万円の半分を現金でちょうだい。」と言われてしまいました。

 

妹に払うお金が準備できない!

「2000万円なんて大金、準備できない。」と話すと、「じゃあ売却しかないよ。」と返答が来ました。住みなれた家を離れたくないAさんは、【相続110番】にご相談されました。

 

遺産分割の方法はいくつか種類がある

「家は要らないから、評価額の半分を現金でちょうだい。」

最初に妹が提案した分割方法を、代償分割と呼びます。代償分割は、ある相続人が取得した財産の額が他の相続人の法定相続分を超えている場合に、超えている分を金銭などで提供する方法です。これは法定相続分の割合をもとに平等な遺産分割が可能であるというメリットがある反面、今回のAさんのように特定の相続人が金銭的な負担を抱えるというデメリットがあります。

「家を売却するしかないよ。」

次に妹が提案してきた分割方法を、換価分割と呼びます。換価分割は、財産を換金しその金銭を分け合う方法です。これは誰も相続したがらない現物資産がある場合は有効ですが、現物資産である自宅に住み続けたいと思っているAさんの要望とはかけ離れているといえるでしょう。

 

自宅に住み続けられることを考えた分割方法での提案が必要!

Aさんに「現在の家に住み続けたいのであれば、その方向で考えられる案の提示が必要ですね。」とお伝えしたところ、具体的な相談を専門家にしたいとのご要望がありましたので、【相続110番】掲載の石川公一不動産鑑定士をご紹介しました。

現物分割という選択肢もある

石川不動産鑑定士が提案したのは、現物分割。現物分割は、財産をあるがままの形で分け合う方法です。今回の提案は、一つの土地の上に一軒の家が建っているものを、分割して2つの土地、2つの家にするというものです。この分け方が法定相続分通り、もしくは相続人たちの希望の分割内容通りの場合、双方に対する金銭の調整は必要ありません。

 

一つの土地、一軒の家を分けることは現実的!?

二世帯住宅などではない一軒の家を単純に分けることは現実的なのかどうか判断するためには、現地調査が必要です。境界線をどこにするのか?分けた後のリフォームをどのように行うのか?など様々なことを確認し、決めていくことになります。

 

土地、建物を平等に分けられない場合は?

土地や建物を分ける際の境界線を決める時、建物の内部構造等が影響して、法定相続分通り、もしくは相続人たちの希望の分割内容通りに分けることができない可能性があります。その場合は、金銭による調整などを行うことも考えられます。

 

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