動産(家財道具等)の相続で評価はどうするの?(30歳 女性 会社員)

2015年5月20日


ご相談

動産(家財道具やアクセサリーなど)の相続をする際も、全部金額を調べなければならないのでしょうか?

動産の相続2

母と先日相続について話をしていたのですが、父は既に他界しており、父が建てた家と土地、駐車場として貸し出している土地、そして父が購入していた証券・預貯金があるようです。私は一人っ子なので、母が亡くなったときには私が全て相続をする事になりそうです。

まだ、先のことにはなると思いますが、母が相続税の心配をしております。今のうちに贈与できる方法も活用しており、来年に結婚を控えた私に、非課税で贈与できる「結婚・子育て資金の一括贈与」の枠を利用したりして、相続財産の価額を下げようとしています。ふと思ったのですが、家具や家電にも相続税がかかると聞きました。どのように金額を計算したらよいのでしょうか。

 動産の相続3

ご回答

例えばテレビ、パソコン、自動車、貴金属など身の回りのすべての物のことを動産いいます。手続き自体は、これらの動産につていは、ほとんどは現物の引き渡しを行えば手続きが完了します。(自動車については、名義変更が必要)

家具や家電などの一般 動産の相続税評価額は原則として、1個または1組ごとに「売買実例価額、精通者意見価格等を参酌して評価する」とあり、動産の品の相続時の時価で評価します。また時価が明らかではない場合には、新品の小売価額から、経過した年数に応じた価値の目減り額(償却費の合計額)をマイナスした金額をもって相続税評価額とします。償却費の合計額は、パソコンは4年、テレビは5年、冷蔵庫や洗濯機は6年などで償却した場合の額が動産としての評価額となります。

相続の専門家

こうした一般 動産は購入時がいつかなど管理されているわけでもなく、中古の家具や家電にはほとんど価値がありません。1個又は1組の価額が5万円以下の動産の品については、それぞれ一括して一世帯ごとに評価することができます。価値(時価)があることもあるので、「家財道具一式」として概算で評価して相続税の申告を行うことが多いです。車についても一般動産扱いなので、中古市場の価格は今はネットでも調べられるので、算出しやすいでしょう。

今回はお一人で相続をする事になるようですので、それほど問題とならないように思いますが、一般 動産としては、価値のある車のほかに貴金属や骨董品なども含まれます。相続人が複数いる場合、きちんとした価額や評価がないとトラブルに発展するケースもあります。

動産の相続4

自動車やヨットやクルーザー、日本刀、猟銃、等 売っても数十万を超える動産ですが、同時に国や地方自治体の役所に所持の届出をしている動産でもあります。相続の際はきちんと管理をして遺産分割協議で特にこれらの動産 の行方はきちんと決めたほうがよいでしょう。その際にも、明らかに高額なアンティーク、美術品、骨董品などがある場合は素人では評価の判断が付かない為、専門家の 鑑定等を利用する事もよいでしょう。

動産の相続1

では、もし絵心もなく、あまり芸術に関心がない相続人が時価数億円の絵画を相続する事になったらどうしましょう。数億円に対する相続税もかかってくるけど、相続人からすればただの動産。なんだか、価値のある絵画がもったいない気もしますよね。ましてや相続税の支払いはしなければならないのは、当人も不思議な気分でしょう。

絵画を売るという方法もありますが、もうひとつ、寄付をするという方法があります。

動産に含まれる骨董品や絵画やその他美術品の中には、思いもよらない額の財産だったという事も珍しくありません。ただ、被相続人が残したそれらの価値ある動産は、保存方法などにも知識が必要です。できれば芸術を理解してくれる方の前できちんとした保管をしてくれる場所にあったほうがよいと考える人も多いのです。

動産の相続 寄付

そこで、芸術作品などの動産を国、地方公共団体の美術館などを中心に寄付をするという方法は以前より行われております。多くの方の目に触れるだけでなく、しっかりとした管理の下、被相続人が好きだった美術品が動産ではなく、芸術作品として生き続けるのは、すばらしいことです。また、相続税の申告期限(相続の開始の日の10ヶ月後)までに寄付をした場合、その財産は相続税の課税価格には含まれないという利点もあります。

国や地方自治体の美術館だけでなく公益事業者もみとめられています。公益法人やそのほかの公益を目的とする事業を営む法人で、科学・教育の振興等に寄与するところが著しいと認められている法人(理化学研究所、日本育英会、学校法人、社会福祉法人など)でも同じことです。

絵画等の動産は、きちんとしたところで管理され、日本の国民のために公開されるのなら公益的であるという観点から、非課税になっているのですね。戦前から絵画収集をされていた石橋正二郎さんと、ブリジストン美術館の関係の様に、生前に寄付をする事もあります。ただの動産にするのではなく、多くの方に楽しんでもらう芸術品の本来の場所なのかも知れませんね。

時価数億円というお宝がそうそうご自宅に眠っていることは、ないでしょうが、参考までにご紹介しました。

その後また、何かお困りの事がありましたら、再度ご相談下さい。
btn-mv-index-action11

 

相続のお悩み、お気軽にご相談ください。
電話相談の受付時間は平日10:00〜18:00です。