叔父の借金を相続することになる?代襲相続の範囲とは

2015年8月24日


叔父や叔母などとの関係は、各ご家庭によって、交流関係も様々です。多くはご両親(兄弟姉妹)との関係性がそのまま叔父と甥・姪などの関係に影響する為、ご両親との関係が希薄な場合、幼少の頃会ってから一度も会っていないというような場合も珍しくないようなのです。

そのような場合でも、場合によっては甥・姪の立場でも叔父の財産を相続する可能性もあるのです。

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叔父さんの相続をする事になるかもしれないA子さん

叔父さんが亡くなったことは聞いていた姪のA子さん。A子さんの父親は弟である叔父と非常に仲が悪く、叔父は兄であるA子さんの父親の葬儀にも参列しないほどでした。叔父が亡くなったことを知ったのも数日前という事態です。

そこで突然の聞いた事もない○○クレジットという会社からの連絡でした。叔父に借金がある旨の連絡と、私が相続をする事になるので、支払いを求める内容です。叔父が亡くなっている3ヶ月を超えているので相続放棄もできないとクレジット会社は主張していました。

疎遠の叔父にまさか借金があるなんて思いもよらなかったし、そもそもA子さんは叔父さまの相続人になるとさえ思っていなかったのです。

なぜ、A子さんは叔父さんの相続人になったのか

法定相続人のとして相続をする事になるには順番があります。まずは配偶者は特殊な状況(※)を除き、いかなる場合でも相続人となります。次に子が第1順位となり、子がいない場合、被相続人の親(第2順位)、そして兄弟姉妹(第3順位)となるのです。 (※相続欠格や相続廃除に該当するような時)

この状況では姪であるA子さんは叔父さまの相続人にはならないかと思いきや、相続では代襲相続という制度があるのです。例えば子がすでに亡くなっている場合は孫、孫が亡くなっている場合はひ孫へと、直系卑属が代りに相続をする事になります。

また、第2順位の両親がすでに亡くなっている時も、曽祖父母へ、さらにその上の世代へと相続権が移動しますが、これは代襲相続とはいいません。

A子さんは、叔父様の第3順位の相続人であるA子さんのお父様がすでに亡くなっている為、代襲相続をする事になったのです。

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叔父の相続をする可能性がある人の具体例

A子さんの例で説明をすると

叔父さまは数年前に離婚しており、亡くなった当時、配偶者がいませんでした。叔父の前の奥様との間には子どもがおらず※、A子さんの祖父母(その上の世代の直系尊属)もすでに他界しています。叔父の兄弟である姪(甥)の父親も他界している為、A子さんのお父様の代襲相続をする事になったのです。(※実子がおり、離婚後、元配偶者と生活をしている場合は実子は相続人になります)

要は、姪以外の関係する親族がすべて亡くなっている又はいない時に代襲相続になるのかというと、決してそうではありません。

A子さんのお父様がすでに亡くなっている場合は、叔父様の配偶者を含め上記の登場人物が全員、生存していた場合でも相続人となる可能性があるのです。それは相続放棄です。配偶者・子・祖父母などの直系尊属が叔父の相続人関して相続放棄をしている場合、第3順位である叔父の兄のお父様が相続する事になります。お父様はすでに他界しているので、姪が相続する事になるのです。

通常、叔父・叔母くらいの親族間であれば相続放棄の話は順位の早い相続人が教えてくれたり、聞こえてくるものです。早い段階で相続を放棄する手続きをとる事もできるのですが、いずれにしても、叔父様と疎遠だったA子さんは借金の存在すら知る事がなかったのです。

 

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叔父の借金なんか払いたくない!相続放棄はいつまでに?

相続放棄は相続開始を知ったときから3ヶ月以内に家庭裁判所に申述する必要があります。叔父さんの相続人となるA子さんの事例では、叔父の亡くなった事(相続開始)を知ったのは数日前との事ですので、この点を主張することで相続放棄の手続きを進めることができます。

万が一、相続放棄の予定を伝えても、悪質に取り立てにくるような場合は、専門家への相談を優先し、一部支払いなどをしてしまうことのないようにしましょう。

過去の例では、法に訴え、相続放棄の熟慮期間とする相続開始日(起点日)が変わる判例が出ている事もあります。相続放棄の手続きは不可欠ですが、お困りの際は、貸金業者との話し合いではなく専門家への相談を優先させましょう。

いずれにしても裁判までに発展すると一苦労となります。借金の可能性がなくとも自らが亡くなった親族の相続人に当たることはないか、まずは考え先に手を打つことが自己防衛といえるでしょう。

 

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